2020.10.20
Bluetoothイヤホン(ワイヤレスイヤホン)はコードが絡まる煩わしさもなく便利ですが、音が遅延してしまう「音ズレ問題」が生じることがあります。
Bluetoothイヤホンを使って動画を見ていたり、ゲームをしたりしている際に、音の遅延が気になった経験をお持ちの方も少なくないでしょう。
特にゲームでは、音声が遅延するとプレイに影響が出てしまいます。
今回は、Bluetoothイヤホンでゲームの音声が遅延してしまうときの対処法についてご紹介します。
音楽を聴くだけであれば音が遅延しても気にならないものですが、動画を見ているときやゲームをしているときにはそうはいきません。
映画やドラマで音声が遅延すると、口の動きと音声が合わないことが気になってしまい、ストーリーが頭に入らないという方もいます。
また、音楽ライブの映像なども口の動きと歌声が合わないことで気持ち悪さを覚えることもあります。
ゲームの場合は、BGMが遅延するだけであれば気にならないという方もいますが、操作音が遅れて聞こえると強いストレスを感じる方が多いようです。
特に「音ゲー」など音楽に合わせて操作を行うゲームでは、音声の遅延がプレイに大きく影響してしまいますので、致命的だといえます。
「音ゲー」を好んでプレイするという方は、イヤホン選びには慎重になる必要があるでしょう。
Bluetoothイヤホンで音声の遅延が起こる原因にはさまざまなものがありますが、中でもコーデックが大きく関わっているとされています。
コーデックとは、音声データの圧縮方式のことをいいます。
有線のイヤホンであれば大量の音声データをそのまま送ることができますが、Bluetoothイヤホンはワイヤレスなので音声データを圧縮して送らなければいけません。
その際コーデックの種類によって、音質に違いが出たり、音声の遅延が起こったりするとされています。
そのため、遅延が少ないとされる種類のコーデックを選ぶことで、遅延を気にせず利用することができるようになるのです。
ただし、メディアプレーヤーの種類や外部からの通信干渉などによっても遅延が起こることがあります。
Bluetoothイヤホンに使われるコーデックにはいくつかの種類がありますが、現在標準装備されているコーデックは「SBC」というものです。
SBCはイヤホンやデバイスの種類を選ばずに使えるため便利ではありますが、音質が比較的良くはないのと、音声の遅延が起こりやすいとされています。
遅延の少ないイヤホンを選びたい場合は、「aptX(アプトエックス)」のコーデックを搭載したイヤホンがおすすめです。
aptXは音質の劣化が少なく、遅延も起こりづらいとされています。
aptXはAndroid 8以降の端末に標準搭載されているため、Android端末でゲームをしたり、動画を見たりすることが多い方に向いているといえるでしょう。
また、aptXには派生技術として開発されている、aptX HD、aptX LL(aptX Low Latency)、aptX Adaptiveなどがあります。
例えば、aptXは音質に影響するという量子化ビット数が16bitであるのに対し、aptX HD は24bitと大幅にアップしているなど、それぞれがaptXをベースにした上位互換だとされています。
中でも、音質が良く遅延が少ないとされているのがaptX LLです。
このaptX LLは、音声の遅延が約40ms(0.04秒)といわれており、これは1秒あたり60フレームのゲームであれば、わずか3フレーム程度と極めて遅延の少ないものになります。
この程度であれば、プレイ中に操作音の遅延が気になることはほとんどないでしょう。
ゲームをプレイする際に音声の遅延をより軽減したいのであればaptX LLをおすすめします。
関連記事:高音質かつ低遅延! Bluetoothイヤホンの「aptX LL」コーデックとは?
現在販売されているゲーム機の中には、Bluetoothイヤホンが使用できない端末もあります。
Bluetooth未対応の端末でワイヤレスイヤホンを接続したい場合には、Bluetooth対応のオーディオトランスミッターを使用する必要があります。
その際に「aptX」対応のオーディオトランスミッターを使用すると、音声の遅延を気にすることなくゲームができるようになります。
USBの形状にはたくさんの種類がありますので、オーディオトランスミッターを購入する際には、ゲーム機にあったものを選ばなければなりません。
ラディウスでは以下のトランスミッターをご用意しております。
Aタイプはパソコンなどのデバイスでよく使われている形状で、ゲーム機に用いられるのはCタイプのUSBが多いようです。
また、形状が合わない場合には、コネクタを使用することもできます。
形状の異なる複数のデバイスで使用したい方は、そういったものを検討するとよいでしょう。
USB Type-A接続でオーディオデバイスとして動作するBluetoothトランスミッターです。
PS4やパソコンなどType-A接続の端末で、aptX LLにも対応したワイヤレス接続が可能となります。
USB Type-C 接続でオーディオデバイスとして動作するBluetoothトランスミッターです。
Nintendo SwitchやAndroidスマートフォンなどType-C接続の端末で、aptX LLにも対応したワイヤレス接続が可能となります。
ゲームや動画鑑賞に最適です。
次世代低遅延コーデックのaptX LLに対応。
ドライバー部には独自技術のFLW構造ドライバーを搭載することにより、低音域から高音域まで、広く透き通るような音場の再生が可能。
HP-NX20BTの上位機種。より大きなドライバーを採用しています。
独自技術のFLW構造ドライバーを搭載することにより、深い低音域から繊細な高音域まで広い音場の再生が可能です。
Bluetoothイヤホンはコードの煩わしさがなく、快適にゲームをプレイすることができます。
ゲーム機で音声の遅延を気にすることなくBluetoothイヤホンを使用したい方は、aptX やaptX LLに対応したトランスミッターやイヤホンを選んでみてはいかがでしょうか。
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