Bluetoothイヤホンの「aptX LL」コーデックとは?【高音質で低遅延! 】

2020.10.20

 

Bluetoothを使ってイヤホンで音声を聴く際、コーデックの種類によって、音質や音の伝わる速さに違いが出てきます。より良い音で聴きたいという方はもちろん、ゲームやTV、映画などで、どれだけストレスなく(映像と音声の間で遅延がなく)音が聴けるかを気にされる方にとっても、重要な要素です。
今回は、低遅延を実現することで有名な、aptX LLというコーデックについて、他のコーデックとも比較しながら解説します。

 

 

aptX LLとは

 

aptXとは、クアルコム社が提供する、CD音源と同等の音質で通信ができるコーデックのことです。aptXにはそれぞれ特徴の異なるさまざまなバージョンが存在するのですが、中でもaptX LLは、その音質を保ちつつ、より低遅延を実現したコーデックだという特徴があります。ちなみにLLとは、Low Latency(低遅延)の略。このネーミングからも、低遅延が強みとなっていることがおわかりになるでしょう。
低遅延が強みということは、特にゲームやTV、映画など、映像と一緒に音を楽しむシチュエーションの際に真価を発揮するコーデックであるとも言えます。

 

 

Bluetoothのコーデックとは

 

ここで、コーデックとは何かについておさらいしておきましょう。
まずBluetoothとは、無線通信技術によりデータ通信を行う規格のことです。ワイヤレスイヤホンは、このBluetoothによって無線通信を実現しています。
Bluetoothでデータ通信を実現するためには、送信しやすい形にデータをまず符号化し、受け取った後にはそのデータを復号化するという工程が必要です。コーデックは、この符号化と復号化を行う技術のことを言うのです。
そしてコーデックには、どの程度圧縮するか、どの程度の速さで伝送させられるかなどの違いによっていくつかの種類が存在しています。aptX LLは、この種類の一つにあたります。

なお、あるコーデックで通信を行う際には、例えばスマートフォンやPCなど送信する側、イヤホンなど受信する側双方が、同じコーデックに対応している必要があります。Bluetoothイヤホンを選ぶ際には、イヤホンがどのコーデックに対応しているかも判断基準にしてみてください。送信する側がコーデックに対応していない場合、後述しますがトランスミッターを使うという方法もあります。

 

 

他のコーデックとの音質の比較

 

Bluetoothのコーデックには、aptX LLの他にもいくつかの種類があります。どのコーデックに対応したワイヤレスイヤホンを選べばいいのか迷ったら、それぞれのコーデックを比較する必要がでてきます。そこで、代表的なコーデックをいくつか挙げて紹介しましょう。aptX LLとの違いにも注目してみてください。

 

 

SBC

 

全てのBluetoothイヤホンが対応しているとも言われる、標準的な音質のコーデックがSBCです。遅延が発生する時間は0.22秒±0.05秒とされており、それなりの遅延は覚悟しなくてはいけません。

 

 

AAC

 

SBCより高音質で、0.12秒±0.03秒と、SBCより遅延の時間も随分なくなるのがAACというコーデックです。iPhoneが対応しているコーデックとしても有名です。

 

 

aptX

 

CD音源相当という、AACよりも音質が良いと言われるコーデックです。aptX LLではなくとも、0.07秒±0.01秒の低遅延を実現しています。Androidのスマートフォンには対応機種がありますが、iPhoneは現在のところ対応していません。

 

 

aptX HD

 

aptXと同シリーズのコーデックで、標準のaptXよりも高音質(ハイレゾ相当)なのが特長です。ただし、遅延については標準のaptXと同じです。

 

 

aptX LL(Low Latency)

 

今回ご紹介しているコーデックで、aptXと音質は同等ですが、遅延が0.04秒未満と、相当な低遅延を実現しているのが、このaptX LLです。

 

 

aptX LLでイヤホンはどう変わるのか

 

コーデックごとの比較をご覧になるとおわかりのように、aptXの時点で相当な高音質を実現しており、CD音源程度の音質で音楽を楽しみたいという分には、通常のaptXでも十分と言えるかもしれません。
しかし、ゲームやTV、映画などを楽しむ際には、音質以上に遅延の有無を気にされる方もいらっしゃるでしょう。ゲームでは少しの遅延でも誤操作につながってしまいかねませんし、映画で実際の映像とずれがあると、その世界に入り込みづらくなってしまうかもしれません。
そんな方には特に、aptX LLがおすすめとなります。人間の脳は100ms(0.10秒)以下の遅延は感じにくいと言われている中、40ms(0.04秒)未満となるaptX LLのコーデックであれば、遅延を感じることはほぼなくなることが考えられます。
なお、PCやゲーム機などのデバイスがaptX LLに対応していないことも残念ながらありますが、トランスミッターを接続すれば、aptX LLコーデックでイヤホンと接続させることが可能です。

ゲームの音声で遅延が気になる方は、「Bluetoothイヤホンでゲーム音声が遅延するときの対処法」の記事も参考にしてください。

 

 

aptX LL対応のイヤホンはこちら

 

HP-NX20BT

ラディウス HP-NX20BT FLW構造ドライバー搭載 ワイヤレスイヤホン

次世代低遅延コーデックのaptX LLに対応。

ドライバー部には独自技術のFLW構造ドライバーを搭載することにより、低音域から高音域まで、広く透き通るような音場の再生が可能。

 

 

HP-NX30BT

ラディウス HP-NX30BT FLW構造ドライバー搭載 ワイヤレスイヤホン

HP-NX20BTの上位機種。より大きなドライバーを採用しています。

独自技術のFLW構造ドライバーを搭載することにより、深い低音域から繊細な高音域まで広い音場の再生が可能です。

 

 

aptX LL対応のトランスミッターはこちら

RK-BT100A

USB Type-A接続でオーディオデバイスとして動作するBluetoothトランスミッターです。

PS4やパソコンなどType-A接続の端末で、aptX LLにも対応したワイヤレス接続が可能となります。

 

 

RK-BT100C

ラディウス RK-BT100C Bluetoothトランスミッター USB Type-C

USB Type-C 接続でオーディオデバイスとして動作するBluetoothトランスミッターです。

Nintendo SwitchやAndroidスマートフォンなどType-C接続の端末で、aptX LLにも対応したワイヤレス接続が可能となります。ゲームや動画鑑賞に最適です。

 

 

まとめ

 

今回ご紹介したaptX LLに対応したワイヤレスイヤホンを使えば、ゲームやTV、映画などをより快適に楽しむことができます。これまでコーデックを意識したことがなかった方も、音声の送信側が対応しているコーデック、ワイヤレスイヤホンが対応しているコーデックの種類についても注目してみてください。

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