高ければいいの?イヤホンの値段による音質の違いとは?

2020.10.20

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イヤホンの値段はピンからキリまで。

こだわりが今ない人は、なぜイヤホンに数万円もかけるの?と思われるかもしれませんが、こだわりがある人は、(音を楽しむのに)安いイヤホンを使うなんて無理!と思うこともあるのです。

ただ、単純に値段が高いといい音が出るのかというと、そうでもありません。

今回は、イヤホンの値段による音質の違いについて考えてみましょう。

イヤホンの値段はなぜ違うのか

イヤホンの値段を左右する要素は色々ありますが、わかりやすく大きく影響するところではケーブルの素材があります。

ケーブルの素材としては銅や銀が用いられるのが一般的。

同じ銅でもさまざまな素材があり、純度の高さも異なります。

例えばラディウスのリケーブル製品(ケーブル単体で販売されている製品)でも、無酸素銅モデル、単結晶銅導体モデル、銀メッキ単結晶銅導体モデルと、素材や銀メッキの有無によって金額の異なるラインナップを用意しています。

単結晶銅とは、音声信号伝送方向の結晶粒界(結晶同士の隙間)をなくし、不純物の混入等を低減した導電性に優れる極めて純度の高い導体であり、一般的な銅を用いたケーブルよりも音質の良さが期待でき、値段が高くなるのです。

なお一概には言えませんが、銅の方が低音、銀の方が高音が目立ちやすいという傾向にあります。

ケーブルほどではありませんが、プラグ部分も、金メッキか銀メッキかなど、素材によって音質、そして値段にも影響してきます。

他にも、ドライバー(音を発生させる部分)の大きさ、構造、使われている素材も値段を左右する要素となります。

イヤホンの値段による音質の違い

イヤホンの値段によって音質にどのような違いが出てくるか、あくまで参考にですがご紹介しましょう。

実際には、高ければ確実に音質が良いと言い切れるものではなく、人による好みの違いも影響が大きいものです。

1,000円以内のイヤホン

低価格でも良いイヤホンはありますが、1,000円以内であれば、音質の高さというよりも、いかにノイズが混じらず快適に聴くことができるかどうかに比重が置かれることが多いでしょう。

5,000円程度のイヤホン

5,000円程度になると、いわゆる製品付属のイヤホンと比べたときの音質の良さを実感できるようになるでしょう。

このイヤホンは低音がいい、あのイヤホンは高音がいいといった、音域ごとの良さも出てくる反面、イヤホンによって好みが分かれやすくなる価格帯とも言えるかもしれません。

5,000円以内のおすすめイヤホン

HP-NEF11

ラディウス HP-NEF11 カナル型有線イヤホン
超小型ボディで抜群のフィット感。 パワフル駆動。

ピュアスタンダードシリーズのハイコストパフォーマンスモデル。

リングレスダイアフラムボンディング方式ドライバーを搭載し、他のメーカーの同価格帯の同径ドライバーの製品か比べ、よりパワフルなサウンドを実現します。

HP-NEF31

ラディウス HP-NEF31 カナル型有線イヤホン
High-MFD構造ドライバー搭載 研ぎ澄まされたソリッドな音像を再現
  • High-MFD(high magnetic flux density system)構造ドライバー
  • ディープマウントイヤーピース標準搭載

ピュアスタンダードの上位モデル。

感度・音質を向上させる「High-MFD構造」を搭載し、パワフルな低音を再生できるラディウスの定番商品。

10,000円程度のイヤホン

どのような音域でも一定の音質が実現されている製品が多くなり、音にこだわる方でも、安心して聴くことができる価格帯となります。

10,000円以内のおすすめイヤホン

HP-NHR21

ラディウス HP-NHR21 VOLTシリーズ ハイレゾ対応イヤホン

迫力の重低音「VOLT」シリーズのハイレゾ対応高音質イヤホン

High-MFD構造を採用し、大迫力の重低音からきめ細かい高音を楽しむことができる、ラディウスのイチオシモデルです。

HP-NX30BT

ラディウス HP-NEF31 カナル型有線イヤホン
High-MFD構造ドライバー搭載 研ぎ澄まされたソリッドな音像を再現
  • High-MFD(high magnetic flux density system)構造ドライバー
  • ディープマウントイヤーピース標準搭載

高音質コーデックのaptXに加え、次世代低遅延コーデックのaptX LL(Low Latency)に対応、ドライバー部には独自技術のFLW構造ドライバーを搭載することにより、深い低音域から繊細な高音域まで広い音場の再生可能なラディウスの中でも人気イヤホンです。

30,000円程度のイヤホン

特殊な素材、構造が用いられる製品が多くなります。

単にバランス良く高音質で楽しむという以上に、特別な感動、発見を求めるような価格帯となります。

30,000円以内のオススメのイヤホンはこちら

HP-TWF31 ドブルベ ドブルベヌメロトロワ

ラディウス HP-TWF31K W n°3 ハイレゾ対応イヤホン
DDM方式ドライバーを搭載したハイレゾ対応高音質イヤホン
  • 2枚の振動板を搭載したDDM方式ドライバー
  • セラミックピエゾ振動板を搭載
  • MMCXリケーブルに対応
  • ディープマウントイヤーピース標準搭載

ラディウスのフラッグシップであるドブルベシリーズのイヤホン。

中低音域と高音域の音をそれぞれ独立した振動板に振り分けるDDM方式ドライバーという構造により、高音質化を実現した高級機。

ミッドレンジの表現が得意なため、特にポップスやロックに強いサウンドチューニングです。

HP-TWF41 ドブルベ ドブルベヌメロキャトル

ラディウス HP-TWF41R W n°4 ハイレゾ対応イヤホン
DDM方式ドライバーを搭載したハイレゾ対応高音質イヤホン
  • 2枚の振動板を搭載したDDM方式ドライバー
  • セラミックピエゾ振動板+ベリリウムコーティング振動板を搭載
  • MMCXリケーブルに対応
  • ディープマウントイヤーピース標準搭載

ラディウスのフラッグシップであるドブルベシリーズの最上位機種。

HP-TWF31でも採用されているDDM方式ドライバーに加え、振動板に高級素材のベリリウムでのコーティングを採用し、さらにきめ細かい音の表現が可能になっています。

ワイドレンジな音の厚みとハイレゾ音源の再現性が特徴的なフラッグシップモデルで、ジャズやクラッシックなど空間の鳴りを再現できるサウンドチューニングです。

70,000円以上のイヤホン

音に相当なこだわりがなければ、ここまでの価格帯になると音質の良さの判別はつかなくなるかもしれません。

好みの音をとことん追求する方向けです。

イヤホンの音質を表す数値など

イヤホンの製品説明には、以下のような項目ごとに数値や種類などが記されていることがあります。

どのような意味なのか、また、値段が高いとどうなる傾向にあるのかを説明しておきます。

再生周波数帯域

再生周波数帯域は、そのイヤホンが再生できるもっとも低い音と高い音の数値が記載されており、音の幅を表すものです。

例えば10Hz~20000Hzと書かれている場合、その範囲の音を再生できます。

ちなみに、この数値が40000Hz以上のものを「ハイレゾ対応」といい、より高い音を鳴らすことができますが、ハイレゾ非対応のものと比べて高価な傾向にあります。

インピーダンス

インピーダンスは交流回路における抵抗を表すもので、数値が小さいと音が大きく鳴り、数値が大きいと音が小さく鳴ります。

数値が大きいほどノイズが軽減され、クリアな音が楽しめます。

一般的には20Ω(オーム)前後あれば十分だとされていますが、ハイクラスのイヤホンは30Ω以上のものが多いようです。

スピーカー径(ドライバー径)

スピーカーの大きさを表すもので、大きい方がダイナミックな音が楽しめます。

接続端子

接続端子はデバイスのイヤホンジャックに挿すコネクタのことで、ミニプラグといわれる3.5mmや、オーディオ製品によく用いられる6.3mm、iPhoneなどに採用されているLightningなどの種類があります。

コネクタ仕上げ

コネクタの表面に使用されている素材を表すものです。

一般的には金メッキが多いですが、銀メッキやニッケルメッキなどさまざまな素材が使われています。

素材によって得意とする音域が異なるため、自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

本体質量

本体質量は、イヤホンの重さを表すものです。

重いと疲れやすい、落下しやすいなど使い心地に影響が出る部分だといえるでしょう。

まとめ

今回は、イヤホンの値段による音質の違いについてご紹介しました。

高ければいいとは言い切れませんが、価格帯が上がれば音質の向上はもちろん、バランスの良さ、幅の広がりなどを感じることができます。

自分好みの音を追求したいという方は、価格帯を上げてイヤホンを選んでみてはいかがでしょうか。