周囲の騒音を対策! iPhoneでノイズキャンセリングをする方法

更新: 2023.07.25

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周囲のノイズに反応し、逆位相の音波を発することでノイズを取り除く機能「ノイズキャンセリング」……と説明すると難しく思えますが、要するに周りの雑音や騒音だけを消して聞きたい音をクリアにするという機能です。

iPhoneで通話をするときや音楽を聴くとき、このノイズキャンセリング機能を使う方法についてご紹介します。

ノイズキャンセリングとは?

そもそも、ノイズキャンセリングとは何でしょうか。

ノイズキャンセリングというのは、イヤホンやヘッドホンを装着して音楽などを聴く際に、外部の騒音を低減させる技術です。

周囲の雑音が低減するのでクリアなサウンドでしっかりと音楽を聴くことができます。

勉強や仕事に集中したいときにも、ノイズキャンセリング機能が役立ちます。

車の走行音や工事音などの騒音も気にならないでしょう。

また、ノイズキャンセリングの仕組みは種類があり、パッシブノイズキャンセリング(PNC)とアクティブノイズキャンセリング(ANC)の2つに分けられます。

こちらの記事で詳しく解説しています。

iPhone本体に搭載されているノイズキャンセリング機能

iPhone本体にはもともとノイズキャンセリング機能が備わっていることをご存知でしょうか?

iPhone 5以降/iOS 7以降のiPhoneには、音声通話の際に周囲のノイズ(雑音)を取り除くためのノイズキャンセリング機能が標準搭載されています。

音楽を聴くための機能ではなく、受話器を耳に当てて通話するとき限定の機能ですが、このおかげでiPhoneでの電話は相手の声が聞き取りやすくなっています。

通話時のノイズキャンセリング機能が動作しているかどうかは、「設定」アプリから「アクセシビリティ」→「電話ノイズキャンセリング」と進むと確認できます。

通話中のマイク音声をノイズキャンセリングに

iPhoneで通話をするときに便利なのが、「マイクモード」の「声を分離」という機能。

アプリでの通話中に使用すると、周囲の雑音を遮断して自分の声を優先的に拾うことができるため、通話相手はこちらの音声を聞き取りやすくなります。

設定方法は、通話中にコントロールセンター(画面の右上を下にスワイプ)を呼び出し、右上にある「マイクモード」の中から「声を分離」にチェックを入れれば完了です。

なおこの機能はios15以降で使用できます。

ノイズキャンセリング機能があるイヤホンもある

iPhoneで設定できるノイズキャンセリング機能は音声通話中に活躍する機能ですが、音楽を聴いたり動画を観たりするときには動作しません。

音楽や動画をクリアな音で再生したいときは、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使う方法があります。

ノイズキャンセリング機能付きイヤホンには小さなマイクが内蔵されています。

周囲のノイズをこのマイクで拾い、逆位相の波形の音波を出力することでノイズを相殺し、ノイズを聞こえにくくするというのがその仕組みです。

電車の中や飲食店など周囲の騒音が気になるときに使用すれば、ノイズキャンセリングの効果を実感できるでしょう。

ラディウス HP-T250BT ノイズキャンセリング対応 完全ワイヤレスイヤホン

ノイズキャンセリングイヤホンのメリット・デメリット

ノイズキャンセリング機能付きイヤホンのメリットとデメリットは次のとおりです。

メリット

最も大きなメリットは、音に集中、没頭できます。

ノイズキャンセリングなら音楽や映画への没入感が得られます。

また電車やバス、飛行機や新幹線で移動する際も、周囲の騒音が軽減されます。

特に乗り物などに乗っているときのノイズはカットされやすい傾向があるので、電車内や飛行機内ではノイズキャンセリングを有効に使えるでしょう。

オフィスやカフェで仕事をするときにも、集中できる音楽を聴きながら、周囲の騒音を気にせず作業をするといった活用方法も考えられます。

また、英語のリスニング教材などの音源を聞くときにも役立ちます。

音楽を再生せずにノイズキャンセリングの機能だけを使って集中できる環境をつくるなどの使い方もできます。

音楽では音がクリアになるので、音量を上げすぎることがなくなります。

耳に優しく、音漏れの心配が軽減されることもメリットです。

デメリット

静かな場所では、イヤホンからノイズキャンセリング機能の動作音である微かな音がすることがあります。

また、ノイズキャンセリング機能をオフにしたときに、機種によってはザーッというホワイトノイズが聞こえることもあります。

また音に集中しやすくなることから、電車内で駅を乗り過ごしてしまうようなこともあるかもしれません。

さらに周囲の音が聞こえないと危険があるような状況でのイヤホン使用は事故につながることがあり、注意が必要です。

メーカーでは自動車、自転車を運転しながらの使用、駅のホームなどでの使用はしないよう警告しています。

他には、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンは価格が高いのもデメリットです。

さらにこの機能はバッテリーによって駆動します。

電池交換や充電が必要なのでユーザーによっては煩わしいと感じる人もいるでしょう。

ノイズキャンセリング機能なしでできるだけ周囲のノイズをカットする方法

ノイズキャンセリング機能がなければ周囲のノイズをカットできないのかと言えば、そういうわけでもありません。

高遮音性を実現する構造を持った、自分の耳にフィットするイヤホンを選べば、適度な遮音性を維持することが可能です。

イヤホンの形状はインナーイヤー式とカナル式の2種類が主流ですが、より遮音性が高いのは耳に差し込んで装着するカナル式です。

現在使用しているイヤホンに新しいイヤーピースを付けて、フィット感と遮音性を高めて調整することもできます。

イヤーピースの構造と形に高遮音性を実現するための工夫があり、サイズが自分にぴったりと合う商品を選ぶのがポイントです。

ラディウス HP-DME ディープマウントイヤーピース

以上のように、iPhoneにはノイズキャンセリング機能が標準搭載されており、便利な機能ではあるものの、今のところ音声通話専用としてしか利用できません。

音楽・動画用でもこのような機能が欲しいときは、ノイズキャンセリング機能を持つイヤホン、または高遮音性を持つ耳にフィットするカナルタイプイヤホンを購入してみてください。

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